夏の旅行を安全に楽しむための IT 対策 5 箇条


By アンドリュー・ブラント / Andrew Brandt

ついに真夏の到来です。白い砂浜。パラソルの下で楽しむドリンク。アメリカ独立記念日の花火。リラックス チェアで楽しむ大衆的な長編小説。カリブ海に浮かぶ小島のホテルと会社を結んでのテレビ会議。すべてがあなたを待っています。──最後のは余計でしたね。

そう、それが現実です。旅行といえども、ノートパソコン、スマートフォン、デジタル カメラ、MP3 プレーヤー、ポータブル ハード ドライブ、SD カードなど、さまざまな機器なしで済ますのはかなりの精神力がいります。少なくとも私の場合はそうです。しかし、こうした機器には、紛失の危険性からデータ盗難のおそれまで、さまざまな落とし穴が潜んでいます。そこで、ガジェットなしではどこにも行けないというあなたのために、独立記念日の休みを前に、夏の旅行を安全に楽しむための 5 箇条をお届けします。

1. Wi-Fi 接続は場所を考える
空港、ホテル、カフェなどで利用できる無料の Wi-Fi アクセス ポイントは魅力的に思えるかもしれませんが、ここはぐっと耐えて、使うとしても地図や時刻表の確認程度にとどめておいてください。一部の企業がサービスとして開放している、セキュリティ保護が十分でないワイヤレス接続では、ログイン情報、メール、インスタント メッセージなどの内容が、他の旅行者や第三者に漏れ出すおそれがあります。同じことは、ホテルのビジネス センターや街中のインターネット カフェに設置されている、信頼の置けないパソコンについても言えます。こうしたマシンは、データを盗み出すマルウェアの巣窟です。

ワイヤレス接続で WPA キーの入力を求められなかった場合は、接続は安全でないものとみなし、そのつもりで接してください。無料のワイヤレス接続をどうしても使わなくてはいけないときは、インターネットに自動接続するプログラム (メール ソフトやファイル共有ツールなど) を事前に無効にしておきましょう。ホテルのロビーに置かれた信頼の置けないパソコンは、使うとしても帰宅用の搭乗券の印刷程度にとどめ、それ以上のプライベートな用途には使わないようにしましょう。

2. 公共料金は出発前に自動支払いの手続きを済ませておく
毎月の公共料金の支払いをネットを使った電子小切手の手続きで済ませている人は、旅行先でも同じ方法でいいんじゃないかという気になるかもしれません。しかし、公共の場所で銀行口座のアカウントにログインし、電子小切手の発行手続きをするのは、ぜひともやめておいてください。多くの銀行では、料金の自動支払いのサービスを無料で提供しています。可能であればそのようなサービスを利用して、滞納を防ぎましょう。

何らかの理由で自動支払いを利用できない場合は、出発直前に料金支払いを済ませておきましょう。次の請求期限まで旅行が続く場合は、月の合計金額より多く支払っておきます。

3. 旅行に持っていくデバイスに入っているデータを「完全に」バックアップする
今や、たくさんのデータを保存している持ち運び用デバイスは、ノートパソコンだけではありません。MP3 プレーヤーやポータブル ハード ドライブ、USB メモリ、さらにはスマートフォン (とその中の小さなメモリ カード) を使って重要なデータや機密性の高いデータを持ち運ぶことも増えています。その方が便利だからです。

「別の州で乗ったタクシーに iPhone を置き忘れた」なんて、災難が起きてからでは遅すぎます (下手したら、別の国で乗ったタクシーかもしれません)。「このデバイスを見るのは今日が最後かもしれない」というくらいのつもりで、旅に出る前にすべてのデータをバックアップしておきましょう。

4. Facebook や Twitter に旅の予定を書き込まない (帰宅まで我慢)
間近に迫った旅行やビーチパーティーについて、ソーシャル ネットワーク上の友だちや知り合いに自慢したくなるかもしれませんが、ここはぐっと我慢しましょう。マンションや自宅を何週間も留守にするという情報を広く知らしめるのは得策ではありません。

長期休暇で留守になっている家を見つけるべく、泥棒たちは Facebook や Twitter の活用を既に始めています。自分の旅行計画を明らかにして、泥棒を手助けすることはありません。もちろん、旅先で撮った写真をどうしても投稿したいと思ったら、親しい友人だけが投稿を見られるようにプライバシー設定を変えておきましょう。これであなたの留守を知っている人が限定されるので、仮に泥棒に入られたとしても、警察の捜査の足がかりにはなるはずです。

5. デバイスは常に持ち運ぶ
悲しいことですが、ホテルの部屋は、利用者が期待するほど安全とは限りません。簡単にポケットに入る小さな電子機器が部屋から消える事件は毎日のように起きています。

どうしてもノートパソコンを持っていかなくてはならない場合は、常に持ち運ぶつもりでいましょう。DVD ドライブに砂が入るのは嫌ということなら、少なくとも、部屋に備え付けの金庫 (ない場合はホテルの金庫) にしまっておく必要があります。それから、窃盗犯が物色するのは金目のものだけと思い込んではいけません。よく中国に出張に行く私の知り合いは、ホテルの部屋の机にケーブルロックでノートパソコンをつないでおいたところ、部屋を空けた隙に、パスワードを盗み出すマルウェアを何者かにインストールされそうになった経験があります。

セキュリティに関して特に敏感な私の知り合いは、旅に出る前にハード ドライブを完全にイメージ化しておき、帰宅後にバックアップからイメージを復元しています。しかし、そこまで徹底した対策を講じる必要はありません。パソコンを持ち歩いていれば、知らない間に誰かに触られる心配もないからです。

もちろん、ガジェットやデバイスは家に置いて、休暇を思い切り楽しむという方法もありますよ。

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